キーボードは打鍵感も大事ですが、持っていて気分の上がるデザインだと愛着が沸きませんか?特にメカニカルキーボードはさまざまなデザインが展開されているので、好みに合わせて選びやすいでしょう。
そんなデザイン性と打鍵感の両方を兼ね備えたメカニカルキーボードが「NuPhy Air60 V2」です。SNSで見つけてから、コンパクトなデザインと魅力的な打鍵感に惹かれて購入しました。
60%レイアウトのロープロファイルデザインなので、非常にコンパクトで持ち運びやすい。なのに本体にはアルミフレームや吸音フォームが施されており、滑らかな打鍵感でタイピングできます。
そんな魅力が詰まったAir60 V2を、1ヵ月ほど使用したのでレビューしていきます。
【特徴】ポップなデザインと打鍵感の良さが際立つ
- コンパクトな60%レイアウト
- 重さ463g
- 7種類のキースイッチを選択できる
- 最大150時間(バックライトなしの場合)使えるバッテリー
- 無線で3台と有線で1台、合計4台の接続可能
- アルミニウムフレーム搭載
- ブラック、ホワイト、グレーの3色展開
- WindowsとMac、両方の配列に対応
- ダブルショットPBTキーキャップ搭載
- QMK/VIA対応
Air60 V2はファンクションキーが搭載されていないキーボードなので非常にコンパクトです。
例えばMacBookの上に乗せてもTouth IDに干渉しないほど。重さも463gほどなので持ち運びやすい。
高級感あるアルミフレームとポップなキーキャップを備えたオシャレデザインなのも良き。
タイピングの角度も変えられるので打鍵しやすいキーボードとなっています。
しかも購入時に選べるキースイッチが7種類もあるので、選択肢の多さが魅力的です。
キースイッチ名 | 種類 | Pre Travel | Total Travel | Operating Force | End Force |
Gateron Low-profile Red 2.0 | リニア | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 50±15gf | 60±5gf |
Gateron Low-profile Blue 2.0 | クリッキー | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 65±15gf | 70±5gf |
Gateron Low-profile Brown 2.0 | タクタイル | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 55±15gf | 60±5gf |
NuPhy Wisteria | タクタイル | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 55±15gf | 50±5gf |
NuPhy Aloe | リニア | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 37±15gf | 40±5gf |
NuPhy Cowberry | リニア | 1.2±0.3mm | 3.0+0.2mm | 45±15gf | 55±5gf |
NuPhy Moss | タクタイル | 1.7±0.4mm | 3.2+0.2mm | 60±15gf | 55±5gf |
「Pre Travel」はキーを押し始めてからキースイッチが反応し始めるまでの距離で、「Total Travel」はキーが底にまで押し込まれるまでの距離を指します。ここの数値はどれも大差ないので、あんまり気にしなくて大丈夫です。
「Operating Force」はキーを押すときに最初に感じる抵抗力で、「End Force」はキーを完全に押し込んでから底に到達するまでに感じる抵抗力です。要するに数値が大きいとキーを押したときに「重み」を感じます。
どちらかというと「Operating force」が大事で、ここの数値が小さいと打鍵感が「軽い」、大きければ「重い」と感じます。軽いタッチが好きならリニアスイッチ、重いのが好きならタクタイルスイッチといった具合に選びましょう。
打鍵音はNuPhy公式チャンネルから確認できるので参考にしてください。
付属品
取扱説明書やType-CとType-Aケーブルなど。NuPhyオリジナルの可愛いステッカーもあります。
さらにキースイッチとキーキャップを交換できる工具、予備のキーキャップも付属。
NuPhy製のキースイッチや2.4Ghzレシーバーも同梱。他のキースイッチを気軽に試せるのは素晴らしい。
前モデルから何が変わった?
- QMK/VIA対応
- 吸音フォームやIXPEなど搭載で静穏仕様になった
- AirFeet内蔵
- 無線が低遅延になった
- カラーにホワイトとブラックが追加
- ダブルショットPBTキーキャップ搭載
- キースイッチの種類が増えた
かなり変更点が追加されたので、これからAir60を購入するならV2一択です。
一見デザインは大きく変わっていませんが、内部にポロンプレートやIPXEといった吸音材が施されており、前モデルよりも心地いい打鍵音を奏でてくれます。
選択できるキースイッチが4種類も増え、キーマッピング対応でカスタマイズ性も向上。カラーリングも増えてオシャレになっています。
Air60 V2のメリット
尊師スタイルに最適なデザイン
普通のキーボードだとノートパソコン本体のキーと干渉するので誤入力が起きてしまいます。しかしAir60 V2なら背面にAirFeetがあり、ノートパソコンのキーボード上に置いても干渉しないようになっています。
快適に尊師スタイルができるし、Air60 V2自体がコンパクトなおかげでMacBookのTouth IDにも干渉しません。難なく指紋認証ができるので、尊師スタイルに相応しいキーボードと言えます。
ロープロファイルなのにしっかりとした打鍵感が好印象
ポロンプレートという吸音材が入っていたり、IXPE搭載で打鍵音を心地良くさせてくれたりと、さまざまな工夫が施されています。Cowberryスイッチを搭載したNuPhy Air60 V2のタイピング音を録音したので聴いてみてください。
Cowberry Switchはリニアスイッチなので赤軸らしい軽快な打鍵感です。従来の赤軸より少し固めのタッチで、「カチャカチャ」と「コトコト」が混ざったような独特な打鍵音が癖になります。
同じくロープロファイルのKeychron K3 Proも打鍵感は良いのですが、Air60 V2ほど素材が詰まっていないので打鍵感の差は歴然です。
コンパクトでポップなデザインが印象的
無骨なデザインのキーボードとは真逆で、ミニマムなデザインと可愛らしさを感じるキーキャップが印象的です。
カラーはグレーとホワイトワイトとブラックの3種類から選べます。ブラックを選びましたが、黄色いスペースパーや赤いエンターキーはアクセントが効いていてオシャレですね。バックライトもカラフルなので、メカニカルキーボード感が出てます。
デスク映えするデザインのキーボードを求める方にもおすすめでしょう。
他社よりもキースイッチの選択肢が多い
例えばKeychron K3 ProはGateronのRed、Blue、Brownの3種類しか選べません。
対してAir60 V2はCowberry、Aloe、Wisteria、MossといったNuPhyオリジナルのスイッチが揃っています。ちなみにNuPhyオリジナルとはいうものの、Gateronロープロファイルに対応したキーボードと互換性があります。
実際、私はKeychron K3 ProにNuPhy Daisy Switchを使っています。
要するに選択肢が多いので、いろんなキースイッチを使ってみたい方におすすめできます。それぞれしっかりとした打鍵感なので色々と使ってみてほしいです。
リニア(赤軸)が好きならCowberry、タクタイル(茶軸)が好きならWisteriaをおすすめします。ただしクリッキー(青軸)は「Low-profile Blue 2.0」のみなので、選択肢は非常に少ないです。
Air60 V2のデメリット
ワイヤレス接続だと動作が不安定(バージョンアップで改善)
私はWindows PCに繋いで使っていますが、Bluetooth接続でタイピングすると遅延が発生しやすいことに気づきました。有線接続なら全く気にならないのですが、Bluetooth接続に限って入力がカクカクしています。
まあ基本的に有線接続で使う身としては大した問題ではありませんが、Bluetooth接続を多用したい方にとってはデメリットになるでしょう。
とはいえメーカーに確認したらファームウェアアップデートで改善できるとのこと。手順は公式サイトから確認できます。執筆時点で最新バージョンである2.0.2にしたら動作が良くなったので、同様の不具合が起きる人は試してみてください。
ただし事象によってはアップデートしても直らない可能性もあると思うので、不安な方はまずサポートに相談してみるのが確実です(英語でやり取りするのでGoogle翻訳を使いましょう)。
黄色のスペースバーが少し気になる
Air60 V2は打鍵感も良いしコンパクトだから非常に気に入っています。しかし見た目がポップすぎるかも?黄色のスペースバーが目立ちすぎているので、ブラックの印象が薄れているような。
とはいえキーキャップを交換すれば簡単に解決できます。XVXのキーキャップをAir60 V2に着けてみたらだいぶ印象が変わりました。
ポップな印象からクールに様変わりしたので、雰囲気を変えたい場合はキーキャップを付け替えてみましょう。
Air60 V2に適応するキーキャップはAmazon で「xvx キーキャップ ロープロファイル」と検索すれば何件か出てきます。間違っても、ロープロファイルじゃないキーキャップは選ばないよう注意しましょう。
もしくは、高価ですがNuPhyオリジナルのキーキャップもおすすめ。AIr60 V2と互換性のある商品なら確実にサイズが合うので安心です。
ちなみに日本の代理店よりも、海外の公式サイトなら豊富なキーキャップを揃えています。海外サイトでの購入に抵抗感がないなら、公式サイトで購入してみてください。
国内と海外で価格が違いすぎる
私は輸入版のAir60 V2を15000円ほどで購入しました。Air60 V2は2024年3月から国内でも販売しますが価格は27820円です。
およそ1万円の差があるので、流石に高い気がします。価格だけなら輸入版をおすすめしたいですが、技適マークがないのでBluetoothを使用できません。
色々と気にせず使いたいなら、価格は高くても国内版を購入するのが安心ですね。
Air60 V2のQ&A
技適は対応している?
輸入版は対応していませんが国内版なら対応しています。
マニュアルはどこで見れる?
どうすればVIAを使える?
USBケーブルを使用
おすすめのキーキャップやキースイッチは?
キーキャップはXVXやNuPhyオリジナルの製品ならサイズがピッタリなのでおすすめ。
キースイッチはDaisyとCowberryを使いましたが、Cowberryは軽めのタッチで早打ちしやすいです。重たい打鍵感が好きならWisteriaやMossが合うと思います。
【まとめ】MacBook用キーボードを求めている方にもおすすめ
コンパクトでオシャレなデザイン、薄型でもしっかりとした打鍵感など、ロープロファイルキーボードとしてのクオリティが高いAir60 V2。
MacBookユーザーの方やロープロファイル好きの方にもおすすめできます。
また、Lofree Flowというメカニカルキーボードとも比較した記事を書いたので良ければ見てください。