2024年5月7日に新型iPadのイベントが開催され、iPad Air 第6世代の11インチと13インチモデルが発表されました。これまで12インチ以上のiPadはProモデルしか選択肢がなかったので、Airでも大画面iPadを使えるのは嬉しいです。
しかし、価格が高すぎる。11インチはギリギリ10万円以内に収まっていますが、13インチは13万円程度という高さ。
果たしてiPad Air 第6世代は買うべきなのか?どんな人に必要なのか?発売前の段階ですが、考えをまとめてみました。
iPad Air 第6世代のスペック
機種名 | iPad Air 第6世代 11インチ | iPad Air 第6世代 13インチ |
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ 2,360 x 1,640ピクセル 輝度:最大500ニト フルラミネーション 反射防止コーティング 広色域(P3) True Tone Apple Pencilのホバー | Liquid Retinaディスプレイ 2,732 x 2,048ピクセル 輝度:最大600ニト フルラミネーション 反射防止コーティング 広色域(P3) True Tone Apple Pencilのホバー |
サイズ | 247.6 × 178.5 × 6.1 mm | 280.6 × 214.9 × 6.1 mm |
重さ | 462 g | 617 g |
チップ | M2チップ | M2チップ |
バッテリー | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間 | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間 |
アウトカメラ | 12MP広角カメラ ƒ/1.8絞り値 最大5倍のデジタルズーム 写真のスマートHDR 4 | 12MP広角カメラ ƒ/1.8絞り値 最大5倍のデジタルズーム 写真のスマートHDR 4 |
フロントカメラ | 超広角カメラ(横向き) 12MPの写真 ƒ/2.4絞り値 2倍のズームアウト センターフレーム True Tone搭載Retina Flash 写真のスマートHDR 4 | 超広角カメラ(横向き) 12MPの写真 ƒ/2.4絞り値 2倍のズームアウト センターフレーム True Tone搭載Retina Flash 写真のスマートHDR 4 |
ストレージ | 128GB 256GB 512GB 1TB | 128GB 256GB 512GB 1TB |
ネットワーク | Wi-Fi 6E eSIM(Cellularモデルのみ) | Wi-Fi 6E eSIM(Cellularモデルのみ) |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 |
コネクタ | USB-C Smart Connector(裏面) | USB-C Smart Connector(裏面) |
認証 | Touch ID | Touch ID |
スピーカー | ステレオスピーカー(横向き) | 低音が2倍のステレオスピーカー(横向き) |
対応アクセサリー | Apple Pencil Pro Apple Pencil(USB-C) Magic Keyboard | Apple Pencil Pro Apple Pencil(USB-C) Magic Keyboard |
価格(Wi-Fiモデル) | 98,800円(128GB) 114,800円(256GB) 150,800円(512GB) 186,800円(1TB) | 128,800円(128GB) 144,800円(256GB) 180,800円(512GB) 216,800円(1TB) |
価格(Cellularモデル) | 124,800円(128GB) 140,800円(256GB) 176,800円(512GB) 212,800円(1TB) | 154,800円(128GB) 170,800円(256GB) 206,800円(512GB) 242,800円(1TB) |
両モデルとも、カメラの位置がセンター寄りになっています。そのため、横画面にしたとき自然な画角でビデオ通話できるのがメリット。
そのほかM2チップや、Apple Pencil Proに対応しているところが、第5世代からの大きな変化になると思います。
ただ、11インチはあまり変わっていない印象なので、注目すべきは13インチでしょう。
画面サイズの違いだけでなく、「低音が2倍のスピーカー」という表記になっています。どれほど音質が違うのか気になるところですね。
ディスプレイは相変わらずプロモーションディスプレイに対応していないので、60Hzのままです。Proモデルと差別化したいためとはいえ、この価格で60Hzなのは少し残念。
また、注意点としてCellularモデルはeSIMしか対応していません。物理SIMが使えないので、iPad AirのためにeSIMを発行する必要があります。
iPad Air 第6世代はどんな人に必要か
新品の大画面iPadを安く買いたい人
iPad Air 第6世代から13インチモデルを購入できるようになったので、ただ大きいiPadを使いたい人にとっては朗報です。大画面サイズのためにiPad Proを買うのはオーバースペックなので、13インチAirはありがたい選択肢だと思います。
とはいえ価格は13万円前後なので、あまり安くはありません。それでも、最新のiPad Pro 13インチを買うよりは遥かに安い。
それに、iPad Air 第6世代は11インチiPad Pro 第4世代と処理性能が同じなので、普段使いで困る場面はありません。クアッドスピーカーやプロモーションディスプレイは非対応なので、人によっては気になるかもしれません。ただ、よほど快適にイラスト作成したい人じゃないと、プロモーションの恩恵は感じづらいかと。
悩ましいのは、型落ちのiPad Pro 12.9インチ第4世代が中古で10万円くらいということ。こっちは120Hzのリフレッシュレートとクアッドスピーカーに対応しているので、価格によっては13インチiPad Air 第6世代よりコスパが良いです。
中古でも抵抗がなければ12.9インチiPad Pro 第4世代にして、新品が欲しいなら13インチiPad Air 第6世代という選択肢がベストだと思います。
ちなみにiPad Air 第6世代の11インチに関しては、最安モデルでもストレージが128GBになっています。iPad Air 第5世代だと最低64GBなので、流石に少ない。これからどっちか選ぶなら、第6世代の方が汎用性は高いでしょう。価格を優先するなら第5世代でも有り。
やはり価格の高さが気になる
13インチモデルはAir史上初めての大画面サイズなので、魅力的に感じる一方、価格の高さがネック。そもそもタブレットに13万円ほど出して何をするのか?
13万円もあればM2 Macbook Airも視野に入ります。クリエイティブに使いたいなら、まだまだパソコンの方が自由度は高いでしょう。
私の中ではタブレットに10万円以上出してまでやれることって、なかなか思いつかないんですよね。
もしも今後のアップデート次第でiPadを使うべき理由が増えるなら、10万円以上を出す必要性があるかもしれません。
普通に使いたいならiPad 第10世代で充分
iPadを買ってまでやることが動画視聴やゲームくらいなら、iPad 第10世代でも問題ない気がします。
発売当初はコスパの悪さが目立っていた第10世代ですが、2024年5月から1万円ほど値下げされ、Wi-Fiモデル(64GB)なら58,800円で購入可能。
5万円台なら悪くない価格だと思うので、普通におすすめできます。
性能自体は、現行のiPadと比べれば低いものの、タブレット界では上の方に入るレベルです。少なくとも同価格帯のAndroidタブレットより高性能なのは間違いない。
ハイスペックすぎるiPadは必要なく、ただ使いたいだけならiPad第10世代の方が向いています。