4万円台なのにAntutu70万以上の性能を持つ「Xiaomi Pad 6」が国内で発売。今回のXiaomi Pad 6は新型なのに関わらず値段がXiaomi Pad 5よりも安く、性能も上がっているので気になって購入しました。
実際に使ってみるとハードウェアの性能が優れているのは勿論のこと、ソフトウェアに関してもAndroid13に対応しているため、よりタブレットに適したUIで使えるようになったという印象です。
しばらくブログ作業用に使ってみましたが、思いのほか使いやすかったのでiPadの代わりになりうるタブレットだと思います。そんなXiaomi Pad 6を使った感想を紹介していくので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
Xiaomi Pad 6の特徴
おおまかな特徴は下記になります。
- 2,880×1,800の解像度と144Hzのリフレッシュレートに対応
- CPUはQualcomm Snapdragon 870なのでサクサク動く
- 8,840mAhの大容量バッテリーと33Wの急速充電に対応
- Dolby VisionとDolby Atmos対応で高品質な映像を楽しめる
- Xiaomi Smart Pen第二世代に対応
- 約1,300万画素のメインカメラ
実際のところ中身はXiaomi Pad 5から大きく変わっていませんが、細かい所で性能が上がっている感じです。
それに国内でXiaomi Pad 5を購入するよりXiaomi Pad 6の方が安いので、これからXiaomi Padを購入するなら6を選ばない理由はないでしょう。
Xiaomi Pad 6のスペック
Antutuスコアは約70万
Antutuベンチマークスコアが約70万くらいあれば基本的な動作はサクサク動きます。同価格帯でこれほどの性能を持ったタブレットは極めて少ないので、コスパが高すぎる。
ただしXiaomiの独自OSとの相性問題により、満足にプレイできないゲームもあるかもしれません。自分がハマっているゲームの中だと、崩壊スターレイルはグラフィック設定を最高にしても快適にプレイできています。他にプレイしたゲームだとブルアカやヘブバンは安定して動作していました。
Xiaomi Pad 6のメリット
スピーカーやディスプレイの質が良いので動画視聴が捗る
Xiaomi Pad 6はDolby VisionやHDR10に対応したディスプレイと、Dolby Atmosにも対応しているクアッドスピーカーなので迫力ある音と綺麗な映像を楽しめます。
- Dolby Visionとは明暗の差を細かく表現することができ、明るいシーンと暗いシーンの表現が向上する技術のこと。
- Dolby Atmosとはサラウンド効果を高める技術のことで、より立体感のあるサウンドを表現できます。
4万円台のタブレットと考えると十分すぎるクオリティなので、動画視聴の際に臨場感を味わえるでしょう。そしてXiaomi Pad 6は画面比率が16:9なので、iPadよりも上下の黒帯が少ない状態で見れるのがメリットです。
同じ価格帯のiPad第9世代と比べてみても、Xiaomi Pad 6の方が圧倒的に動画再生機として優れているでしょう。
基本的に動作がサクサクで使いやすい
Xiaomi Pad 6はSnapdragon 870を搭載しているので、4万円台のタブレットとは思えないほどサクサクとした動作を実感できます。さらにリフレッシュレート140Hzに対応しているため、とても滑らかな描写を表現可能。
私はiPad 第10世代も使っていますが、操作における滑らかさはほとんど変わらないどころか、Xiaomi Pad 6の方がリフレッシュレートは高いのでヌルヌルです。
アプリの起動に時間がかかる印象はありませんし、画面分割もスムーズに使えています。
フローティングウィンドウを使えば、ゲームしながらブラウザを開くことが可能。周回プレイをしながらブラウジングするといった効率的な使いかたも実現できます。
フローティングウィンドウで表示したアプリは画面端に移動させれば待機させることもできるので、必要に応じて表示できるのが便利だと思いました。
充電速度が速い
Xiaomi Pad 6は33Wの高速充電が可能なので、だいたい1時間もあれば8割ほど充電できています。
そもそもバッテリー容量が多いのでバッテリーの心配をする必要はないかもしれませんが、長時間使ったり動画を見続けていたりするとどうしてもバッテリーが減ってしまいます。そういう時に短時間で満充電できると便利。
タブレットを使用する時間が長い人ほど、バッテリーの充電速度が速いと助かるでしょう。
Xiaomi Pad 6のデメリット
micro SDカードやSIMに対応していない
iPadだとCellularモデルが必ずありますが、Xiaomi Pad 6はWi-Fiモデルしかありません。
モバイル通信が使えないだけでなくGPS非対応なので、GPSを使用するアプリを使いたい場合に困ります。
しかもSDカード非対応というところも地味に残念。AndroidはApple製品と違ってMicro SDを使えるところがメリットなので、Xiaomi Pad 6も対応して欲しかったです。
アプリによっては純正ペンシルの機能を活かしきれない
Xiaomi Pad 6には純正アクセサリーとしてXiaomi Smart Pen 第2世代が使えます。
本体には2つの物理ボタンが付いているため、個人的にこのペンシルの機能性はApple Pencilよりも優れていると思っています。
具体的な機能は下記になります。
- ペンの種類を変更できる
- ペンの色を変更できる
- 消しゴムに切り替えられる
- スクショが撮れる
- クイックメモを開ける
ボタン2つを使い分けるだけでたくさんの機能があるので、非常に便利なペンシルだと思います。
それだけに残念なのが、上記の機能が使えるアプリはXiaomiにプリインストールされているメモアプリくらいです(スクショやクイックメモはアプリ関係なくいつでも起動できます)。
例えばOneNoteやスケッチブックでボタンが機能しなかったので、おそらくほとんどのアプリに対応していないと思います。
とはいえメモアプリでメモや絵を描くことに抵抗がなければ問題ない話なのですが、サードパーティー製のメモアプリを使いたい方にとってはデメリットになるかもしれません。
カメラの出っ張りが邪魔くさい
Xiaomi Pad 6はカメラの主張が激しいというか、とにかく大きい。しかも出っ張っているので、タブレットを机に置いた時にカメラが当たってしまいますね。
ケースを付けていれば気にならないですが、ケースを着けない派の人は気になるかもしれません。個人的にはタブレットにカメラ性能を求めていないので、控えめなサイズにしてほしかったです。
キーボードとペンシルを使った感想
キーボード:若干タイピングしづらいが持ち運びやすい
本体が11インチのタブレットのため、キーボードのピッチが狭いです。慣れるまではタイプミスしやすいかも。端っこに行くほどキーが小さくなるので、記号を入力したい時とかに打ちづらいですね。
あとXiaomiのキーボードは配列がUS配列しかなく、JIS配列しか経験していない人は使いづらいと感じるかもしれません。とはいえ慣れれば問題ないレベルで使えますし、文章作成をするくらいなら使いやすいキーボードだと思います。
それにキーボードと本体の重さを合わせても800g程度なので、携帯性は優秀です。
ペンシル:ボタン操作が便利すぎ
Xiaomi Pad 6はXiaomi Pencil第2世代が使えるようなのですが、これが結構使いやすい。物理ボタンが2つあり、Xiaomi製のメモアプリで使うと下記のような使い方ができます。
プライマリボタン | セカンダリボタン | |
1回押す | ペンの種類変更 | ペンのカラー変更 |
長押し | 消しゴム使用 | 画面内キャプチャ起動 |
ボタン操作だけでペンの種類の切り替えから色の変更までできるので、Androidタブレットのペンシルとしては優秀でしょう。
メモアプリ以外で使う場合、プライマリボタンを長押ししながらタップすることでメモアプリを開けますし、セカンダリボタンを長押しすればスクリーンショットが起動します。
ボタン操作以外にも、パームリジェクションに対応していたり遅延が少なかったり、使い心地は良い感じです。
まとめ
Xiaomi Pad 6のメリット
- スピーカーやディスプレイの質が良いので動画視聴が捗る
- 基本的に動作がサクサクで使いやすい
- 充電速度が速い
総じてコスパが高いタブレットという印象。コンテンツ消費として使うなら間違いなく満足度は高いです。
安いタブレットは嫌だけど、高すぎるタブレットは必要ない。そんな人にとってちょうどいい選択肢になるでしょう。
Xiaomi Pad 6のデメリット
- micro SDカードやSIMに対応していない
- アプリによっては純正ペンシルの機能を活かしきれない
- カメラの出っ張りが邪魔くさい
純正アプリでしかXiaomi Smart Pen 第2世代の機能を活かせないのはマイナスポイントです。ペンシルの使いやすさを求めるなら、Samsung製タブレットに軍配が上がるでしょう。
とはいえそれ以外は大してデメリットがなく、コスパの高いタブレットとしておすすめできます。
どんな人におすすめ?
- 少し性能の高いタブレットを使いたい
- スピーカーとディスプレイ性能にこだわりたい
- ちょっとした作業に使いたい
iPadほどの性能や充実したアプリがあるわけではないので、ビジネス用途で使いたいならPadの方が優位だと思います。
とはいえプロセッサの性能が高いので、だいたいのゲームは満足にプレイできるほどの性能もあります。
それに専用のキーボードとペンを使えば文章作成やノート作成など、ちょっとしたクリエイティブ用途にも使えるのがメリットです。
なんにせよ4万円台で買えるタブレットの中では優秀すぎるスペックなので、コスパを求める方におすすめ。