Xiaomi Pad 6の発売から約2年、ついに後継機であるXiaomi Pad 7とXiaomi Pad 7 Proが発売しました。
処理性能やディスプレイ仕様が変化し、HyperOS 2対応によりAI機能も利用できるとのこと。コンテンツ消費だけでなくクリエイティブでも使えそうな性能になっています。
そんなXiaomi Pad 7は前モデルからどれくらい変わったか?またiPad A16より買いなのか?考察していこうと思います。


Xiaomi Pad 7シリーズのスペック
Xiaomi Pad 6 | Xiaomi Pad 7 | Xiaomi Pad 7 Pro | |
サイズ | 高さ:253.95 mm 幅:165.18 mm 厚さ:6.51 mm 重量:490 g | 高さ:251.2mm 幅:173.4mm 厚さ:6.18mm 重量:500g | 高さ:251.2mm 幅:173.4mm 厚さ:6.18mm 重量:500g |
カラー | グラビティグレー、シャンパングレー、ミストブルー | グレー、ブルー、グリーン | グレー、ブルー、グリーン |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 870 | Snapdragon 7+ Gen 3 | Snapdragon 8s Gen 3 |
メモリ | 6GB、8GB(LPDDR5) | 8GB(LPDDR5X) | 8GB、12GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 128GB、256GB(UFS3.1) | 128GB(UFS3.1)、256GB(UFS 4.0) | 256GB、512GB(UFS 4.0) |
ディスプレイ | 2,880×1,800 11インチ 550nits | 3200×2136 11.2インチ アスペクト比3:2 800nits | 3200×2136 11.2インチ アスペクト比3:2 800nits |
リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz | 144Hz |
フロントカメラ | 800万画素1.12um f/2.2 | 800万画素、1/4インチ、1.12μmピクセルサイズ、F値2.2 | 3200万画素、1/4インチ、1.12μmピクセルサイズ、F値2.2 |
リアカメラ | 約1,300万画素f/2.2 PDAF | 1300万画素、1/3.06インチ、F値2.2、1.12μmピクセルサイズ PDAF | 5000万画素、1/3.06インチ、F値2.2、1.12μmピクセルサイズ PDAF |
バッテリー | 8,840mAh 33Wターボチャージ | 8850mAh 45Wターボチャージ | 8850mAh 67Wターボチャージ |
USB規格 | USB 3.2 Gen 1 | USB 3.2 Gen 1 | USB 3.2 Gen 1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6E、Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 |
OS | MIUI 14 for Pad | Xiaomi HyperOS 2 | Xiaomi HyperOS 2 |
価格 | 49,800円(6+128GB) 64,800円(8GB+256) | 54,980円(8+128GB) 64,980円(8+256GB) | 67,980円(8+128GB) 81,980円(12GB+512GB) 84,980円(12+512GB、Matte Glass Version) |
Xiaomi Pad 6から何が変わった?
- プロセッサがSnapdragon 870からSnapdragon 7+ Gen 3/Snapdragon 8s Gen 3へ
- 解像度が2880×1800から3200×2136、アスペクト比が3:2へ変更
- 550nitsから800nitsへ
- 45W/67Wの急速充電に対応
- Wi-Fi 6E/7に対応
- Xiaomi HyperOS 2をサポート
- Xiaomiフォーカスキーボードに対応
- Xiaomi Pad 7 ProはMatte Glass Versionを追加
目立つ変更点と言えば、プロセッサやディスプレイ、OS周りです。
純粋に性能が向上しているだけでなく、最新OSによりソフトウェア性能も進化している模様。AI機能が追加されているので、これまでより使い勝手が向上しているでしょう。
Xiaomi Pad 6にはなかったタッチパッド付きキーボードも追加され、クリエイティブ用途で使いやすくなったと思います。
Xiaomi Pad 7とXiaomi Pad 7 Proの違いについては、プロセッサや急速充電の速度が異なります。最大メモリとストレージもProの方が上です。
それ以外はほとんど7と同じ。ただしグレーのメモリ12GB、ストレージ512GBのみ「Matte Glass Version」になっています。

要するにディスプレイが最初からアンチグレア仕様になっており、光沢ディスプレイより見やすい画面になっています。AppleのNano-textureディスプレイと似たような感じです。
性能の高さ、あるいはアンチグレアディスプレイを求めるなら 7 Proがおすすめ。それ以外は7でも満足できる性能でしょう。
iPad A16とXiaomi Pad 7、どっちを買うべきか
iPad A16 | Xiaomi Pad 7 | |
サイズ | 高さ:248.6 mm 幅:179.5 mm 厚さ:7 mm 重量:477g(Wi-Fi)、481g(Cellular) | 高さ:251.2mm 幅:173.4mm 厚さ:6.18mm 重量:500g |
カラー | シルバー、ブルー、ピンク、イエロー | グレー、ブルー、グリーン |
プロセッサ | A16 | Snapdragon 7+ Gen 3 |
メモリ | 6GB(LPDDR5) | 8GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 128GB、256GB、512GB | 128GB(UFS3.1)、256GB(UFS 4.0) |
ディスプレイ | 2,360×1,640 11インチ 500nits | 3200×2136 11.2インチ アスペクト比3:2 800nits |
リフレッシュレート | 60Hz | 144Hz |
フロントカメラ | 12MPセンターフレームカメラ、ƒ/2.4、スマートHDR4 | 800万画素、1/4インチ、1.12μmピクセルサイズ、F値2.2 |
リアカメラ | 12MP広角カメラ、ƒ/1.8絞り値、スマートHDR4 | 1300万画素、1/3.06インチ、F値2.2、1.12μmピクセルサイズ PDAF |
バッテリー | Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間 携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間 | 8850mAh 45Wターボチャージ |
USB規格 | USB 2.0 | USB 3.2 Gen 1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.4 |
OS | iPad OS18 | Xiaomi HyperOS 2 |
価格 | Wi-Fiモデル: 58,800円(128GB) 74,800円(256GB) 110,800円(512GB) Wi-Fi+Cellularモデル: 84,800円(128GB) 100,800円(256GB) 136,800円(512GB) | 54,980円(8GB+128GB) 64,980円(8+256GB) |


用途によって選べばいい
動画視聴やゲーム、たまにクリエイティブな作業もしたいならXiaomi Pad 7シリーズ。勉強や仕事でも使いたいならiPad A16。
こういった選び方が最善だと、個人的には思います。正直のところどんな用途においてもiPad A16を選んだほうが無難ですが、コンテンツ消費という用途においてはXiaomi Pad 7の方が優れています。
解像度はXiaomi Pad 7の方が上だし、クアッドスピーカーも魅力的。ディスプレイ品質、スピーカー性能の高さは、Xiaomi Pad 6を使っていた身なので信頼できます。
ただ、iPadの方がソフトウェアの面で信頼できるのは間違いない。手書きアプリの豊富さ、アプリの最適化など、iPadの方が一歩先に進んでいる印象。
XiaomiのHyperOSはまだ発展途上な部分もあり、アプリの最適化が済んでいない部分もあるでしょう。とはいえアップデート期間が3年ほどあるので、今後さらに進化する見込みもあります。
そうはいってもiPadの方が使っているユーザーは多く、サポートも豊富。疑問やトラブルがあっても解決しやすいので、初心者向けとも言えます。
ちなみに私はどちらの機種も持っていませんが、Androidタブレットに希望を見出したいという意味でも、Xiaomi Pad 7を選ぶと思います。やはり日本のタブレット市場はiPadしか勝たない状況です。そんな状況を覆すのに一役買ってくれそうなメーカーは、XiaomiやSamsungくらいじゃないでしょうか(OPPOにも期待したい)。
それに価格がめちゃくちゃ高いわけではないのも、Xiaomiの良いところです。タブレットというジャンルが好きな人なら、Xiaomi Pad 7を使ってみる価値はあるでしょう。

