8インチのタブレットといえば、iPad miniをイメージする人は多いのではないでしょうか。それもそのはずで、性能の高さだけで言えば未だにiPad mini 6を超えられる8インチタブレットは存在しません。
とは言うものの、電子書籍や動画視聴などシンプルな使い方でiPad mini 6を購入するのはコスパが悪すぎる。そう思う方におすすめなのが「iPlay 50 mini Pro NFE」です。
iPad mini 5に近い性能でありながら2万円以下で購入できて、フルHD液晶の綺麗な画面で動画や漫画を楽しめるハイコスパな8インチタブレットです。前モデルはYoutubeやネトフリをフルHDで再生できませんでしたが、NFE版ではちゃんと高画質に対応しました。
価格の安さに釣られて購入してみましたが、実際のところどうなのか?ということで、しばらく使ってみたレビューをしていきます。
【特徴】コスパ最強8インチタブレット
- Helio G99搭載でAntutu40万越え
- Widevine L1対応
- フルHDのIPS液晶
- メモリ8GB、ストレージ256GB
- 最大512GBのmicroSD対応
- Android 13
- バッテリー5000mAh
- 4G/LTE対応
- 重さ307g
価格2万円台の8インチタブレットにしては珍しいと感じるほど性能が高いです。プロセッサにHelio G99搭載し、Antutu40万越えというコスパの高さを誇ります。
しかも4GとLTE回線に対応しているから外出先でもモバイル通信できるのが魅力。
画質はフルHD液晶なのでちゃんと綺麗ですが、液晶が少し黄色っぽい感じに見えます。とはいえ慣れれば気にならなくなるレベルかな。
前作のiPlay 50 mini ProはWidevine L1非対応ということで、フルHD液晶なのにフルHDで動画を再生できませんでした。しかしNFE版は前作のデメリットを解消できたので、8インチで動画視聴を楽しみたい方におすすめできます。
付属品
10W充電器とUSBケーブル、SIMピンが入っています。ちなみにiPlay 50 mini Pro NFEは18W充電に対応しているので、サードパーティー製の充電器の方が素早く充電できるでしょう。
NFE版の違い
フルHD動画の再生に対応したのが前作からの変更点です。これまでのiPlay 50 mini ProだとネトフリやアマプラなどHD画質が上限だったので、NFEモデルはフルHD画質を楽しめるようになりました。
ただ変わったところはそのくらいなので、あんまりアマプラやネトフリを見ず、フルHD画質に興味が無い方はiPlay 50 mini Proの方で十分でしょう。
iPlay 50 mini Pro NFEを使った感想
価格の安さに対して性能が高い
今まで8インチのAndroidタブレットは低スペックな印象がありましたが、iPlay 50 mini Pro NFEは十分戦える性能です。
GeekBenchで測ってみたところ、シングルが712、マルチスコアが1873でした。型落ちであるiPad mini 5のシングルスコアは1310、マルチスコアは2864なので、性能差はあるものの食らいつけるほどのスペックです。
ただiPad mini 5は中古でも3万円前後するので、コスパを考えたらiPlay 50 mini Pro NFEが優秀ですね。
ゲームに関して、原神は中画質だと動作が重たくなりますが低画質なら快適。崩壊スターレイルは中画質の60FPSでも動けますが、まあまあカクカクします。
つまり、グラフィックにこだわらなければ普通にゲームができるスペックということです。
さらに設定からMemory Expantionを適用すれば仮想メモリと合わせて16GB使用できます。メモリが多ければ処理速度が安定しやすくなるので設定しておきましょう。
これで価格が2万円台だし、セール時なら1万円以下になるのでコスパが高い。iPad miniほどの性能は必要ないけど高性能の8インチタブレットを求める方にピッタリです。
SIMカードが使えるので外出先で活躍
iPadみたいにCellularモデルで分かれているわけでもなく、デフォルトでSIMカードを使えるのは強みです。試しに自分が使っているIIJmio(au回線)の物理SIMを入れてみましたが、正常に通信できました。
ちなみにiPlay 50 mini Pro NFEの対応バンドは下記になります。
2G:2/3/5/8
3G:1/2/5/8
4G FDD:1/2/3/5/7/8/20/28ab
4G TDD:38/40/41
ただしドコモとauのプラチナバンドに対応していないので、地下鉄や山奥など場所によっては通信しづらいです。
Webサイトや電子書籍を読むのにちょうど良いサイズ感
8インチはスマホより大きいですが、片手でも持てないことはないサイズなので取り回しやすいです。漫画を読むのに最適なサイズ感なので、漫画専用デバイスとして使うのも有りですね。
10インチのタブレットと比べると少し小さいと感じますが、持ち運びやすさは断然8インチが上回っています。画質も綺麗だし、価格を考えたら悪くない品質でしょう。
iPlay 50 mini Pro NFEのデメリット
モノラルスピーカーだから迫力に欠ける
スピーカーが1つしかない上に音質そのものが良くないので、動画視聴のときに微妙な音質だと感じます。
Youtubeで切り抜き動画とか雑談配信を見るくらいなら許容範囲ですが、音楽や映画には向かないです。とはいえイヤホンジャックが搭載されているので、イヤホンで聴く分には支障ないでしょう。
目立つ機能は無い
iPad miniはApple Pencilを使えたり、Appleデバイス同士の連携ができたり、機能性が優れています。しかしiPlay 50 mini Pro NFEはそれといった機能がないので、使い道が広がるようなデバイスではないと思いました。
電子書籍を読んだりゲームしたり、シンプルに使う方が向いています。もしくはSIMカードを刺して外出先で作業というスタイルもできるので、使いかた次第では刺さるデバイスかもしれません。
顔認証や指紋認証に非対応
ロック画面から開くたびにパスコードを入力しないといけないのが面倒。せめて顔認証くらいは対応してほしかったです。
バッテリー性能が低い
2時間Youtubeを垂れ流しにしてみましたが、33%減っていました。10インチタブレットのGalaxy Tab S9 FEだと1時間で8%くらいしか減らなかったので、8インチだとバッテリー持ちが悪いのでしょうか。
充電速度に関しては15Wの出力が出ていたので急速充電には対応していますね。最近のスマートフォンに慣れていると、まずまずの充電速度ですが。
まあ自宅でしか使わないなら気になりませんが、SIMカード対応で軽量のタブレットということもあるので、持ち運んで使う方は多いでしょう。そんなとき、モバイルバッテリーもあった方が安心できます。
【まとめ】コスパの高い8インチタブレットを求める方におすすめ
総じてコスパの高さは感じられましたが、細かいところの使い勝手が悪いように感じました。それでもフルHD解像度だし処理性能も高いため、iPad miniほどの性能を求めない方におすすめできます。
現状の8インチタブレットの中ならiPlay 50 mini Pro NFEは強すぎるので、コスパの高さが魅力的です。電子書籍を読んだり動画を見たり、シンプルな使い方をする方に向いているでしょう。