AmazonブラックフライデーセールでPOCO Padが3万9千円だったので、動画再生用タブレットとして購入しました。
実際に使ってみると、まあXiaomi Pad 6s Proの方がいいかな~という結論にはなります。やはり性能差がありすぎる。
そうはいっても、4万円前後という価格でそれなりに使える性能だと考えれば、コスパの高さも感じられます。少なくとも、iPadを動画再生用に使うなら、POCO Padの方がおすすめです。
そんなわけでPOCO Padのレビューをしていきます。Xiaomi Pad 6s Proも持っているので、それと比較しつつ紹介していきます。
POCO Padの特徴・スペック
- 解像度2,560×1,600の12.1インチディスプレイ
- Dolby Atmos対応のクアッドスピーカー搭載
- 10,000mAhの大容量バッテリー
- 33W急速充電に対応
- Snapfragon 7s Gen 2搭載
- HyperOS搭載
- 120Hzのリフレッシュレート対応
- メモリ8GB、ストレージ256GB
- 最大1.5TBのMicroSDカード対応
- 3.5mmイヤホンジャック搭載
POCO Padは4万円台という価格設定にしては、なかなかコスパが高いと思えるスペック。今や12インチサイズは低価格で購入できる製品が増えていますが、品質が微妙なものも多いです。
しかしPOCO Padはそこそこ性能が高く、スピーカーやディスプレイ性能も平均的。バッテリー性能も良いので、総合的に見てバランスが良いでしょう。
しかし専用キーボードやペンシルを販売していない(AliExpressなら買える模様)ので、クリエイティブ用途では使いづらい。
とはいえ動画再生用として使うなら、謎メーカーの安いタブレットを買うよりは満足度が高いでしょう。
POCO Padを使った感想
基本的に動作が快適
Snapdragon 7s Gen 2を搭載し、 格安タブレットに採用されやすいHelio G99より性能が高いです。WebブラウジングやYoutubeなどコンテンツ消費で使うだけなら快適そのもの。
AnTuTuベンチマークスコアは約60万ほど。
リフレッシュレートが120Hzあるおかげで動作も滑らかに感じられます。
しかしゲーム性能は今ひとつ。例えば学園アイドルマスターを高画質設定で遊ぼうとするとカクカクです。標準モードなら60FPSでも大丈夫そうですが、それ以上は厳しそう。
普通に遊ぶ分にはいいですが、画質にこだわりたい方にはデメリットだと思います。
そもそもゲームをあまりやらないのであれば、そこまで気にならないでしょう。
動画再生が捗る
QHDの解像度と、クアッドスピーカーのおかげで動画再生が捗ります。Xiaomi Pad 6s Proと比べると、音が少しこもっていますが、おおむね問題なし。
アスペクト比が16:10ということもあり、動画再生で無駄な黒枠が出づらいです。
POCO Padより画面が大きいXiaomi Pad 6s Proとの差は、ほとんどないと思います。
これで4万円前後なら、動画再生用タブレットとして申し分ないです。安いタブレットの品質に不満がある場合は、POCO Padを検討する価値があるでしょう。
バッテリー持ちはまあまあ
10,000mAhのバッテリー容量ですが、バッテリー持ちは平均的。バッテリーテストをしてみましたが、100%の状態から20%まで約4時間といったところ。
動画視聴くらいならそこまでバッテリーの減りを感じるわけではないです。
30Wの急速充電にも対応しているので快適です。付属の充電器を使えば簡単に急速充電できますし、高出力の充電器でも30W近くは出せていますね。
POCO Padの微妙なところ
クリエイティブ用途で使うのは微妙
AnTuTuスコアは60万程度なので、そこまで高くない。Lightroomでのレタッチくらいなら問題ないですが、データの読み込みや書き出しの量が多いと遅いです。
POCO Padで頑張るくらいなら、あと2万円ほど出してXiaomi Pad 6s Proを買った方が幸せになれます。
それにPOCO Padには純正ペンシルやキーボードの販売もないため、なおさらクリエイティブで使いづらいです。あくまでコンテンツ消費に使うのが無難。
カメラの出っ張りをやめてほしい
タブレットで撮影をしない派なので、カメラの出っ張りが邪魔でしょうがない。平置きしたときにグラつくのもデメリット。
加えてレンズも大きすぎるので、傷つきやすいと思います。持ち運んで使うなら、ケースやレンズフィルムは必要でしょう。
まとめ
POCO Padのメリット
- 基本的に動作が快適
- 動画再生が捗る
- バッテリー持ちがいい
画面分割やアプリの立ち上げなど、基本的な動作は快適です。
なにより12インチの大画面で見る動画は、やはり見やすい。バッテリー性能も良いので、自宅で動画を流しまくるという用途で使いやすいです。
POCO Padのデメリット
- クリエイティブ用途で使うのは微妙
- カメラの出っ張りが目立つ
めちゃくちゃ性能が高いというわけではなく、iPad 第9世代よりもクリエイティブ性能は劣ると思います。
しかし12インチという大画面サイズとしては、バランスの良い性能かつ良心的な価格とも言えるでしょう。
どんな人におすすめ?
- 高コスパな動画再生用タブレットを求めている
- 普段使いが快適ならそれでいい
- 12インチのタブレットが欲しい
何度も言っていますが、動画再生用として使うなら十分すぎるスペックです。ディスプレイ、スピーカー、処理性能のバランスが良い。
価格を考えたら、確かにコスパが高いと言えます。しかしXiaomi Pad 6s Proを使っている身からすると、POCO Padは下位互換という印象もありますね。
とはいえ上位モデルと比較しなければいい話なので、動画再生機として使うならPOCO Padで問題なし。